住宅ローン控除はIDECOの併用で影響はないのか

生活

税金が高くなっているので、税金の負担をどのように軽減するかで同じ年収でも差がでます。

皆さんもIDECOという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、こちらも一つの税金対策です。わたしもIDECOをはじめてから数ヶ月経ちました。

今年、住宅ローンも組むため、IDECOを使っていると住宅ローン控除の方に影響がでるのではと思い、調べて見ました。IDECOに興味がある方はご覧ください。

まずは簡単にIDECOから説明していきます。

IDECOとは

簡単にいうと個人で掛ける年金のようなものです。20歳以上60歳未満の方が加入できる制度になっています。

自営業・学生、サラリーマン、専業主婦、公務員等の立場によって掛けられる金額も変わってきます。年金が足りないと騒がれていますが、個人で年金を積み立てをしてください。といった制度になります。

それなら自分で貯金してた方が良いと考えるかもしれませんが、IDECOに掛けた掛け金はすべて所得控除になるため、節税対策になります。

IDECOの特徴

  • 毎月の掛け金が所得控除されるため収める税が少なくなります。
  • 運用益が非課税になる
  • 受け取る時も優遇されています(公的年金等控除、退職所得控除)
  • 60歳までおろせないというデメリット

IDECOに加入できるか、掛け金はどのくらいまでかシミュレーションができます。IDECO公式

住宅ローン控除について

住宅ローン控除については以下の記事で取り上げていますが、所得税から控除される仕組みになっています。

所得税が少なく住宅ローンの控除額が残っている場合は、さらに住民税(上限あり)から引かれる仕組みになっています。

住宅ローン控除とIDECOを併用した場合

IDECOは先に述べたように、掛け金を所得から控除するため所得税が少なくなるというメリットがあります。

つまり所得税が少ない人で住宅ローンの額が多いと住宅ローン控除を減税のメリットが少なくなってしまいます。これはふるさと納税の確定申告と似ています。

住宅ローン控除とIDECOを併用した場合の計算例

例えば、以下の例で考えてみたいと思います。

住宅ローンとIDECOを併用したパターン。

例1 所得税額: 20万、住民税: 20万、住宅ローン控除額: 40万、IDECO: 20万
所得からIDECOの掛け金が控除される。
課税所得が少なくなるため所得税も減る。(仮で所得税が16万になるとする)
所得税から住宅ローン控除額が控除されて所得税が0になる。(40万 – 16万で住宅ローン控除額の残が24万)
所得税で控除できない額が24万あるので、住民税から24万控除したいが上限があるため13.65万までしか引けないため住宅ローン控除できなかった額が10,3500円残ってしまう。

住宅ローンのみのパターン

例2 所得税額: 20万、住民税: 20万、住宅ローン: 40万
所得から住宅ローン控除額を控除する。(40万 – 20万で住宅ローン控除額の残が20万)
所得税で控除できない額が20万あるので、住民税から20万控除したいが上限があるため13.65万円までしか引けないため住宅ローン控除できなかった額が63500円残ってしまう。

上記の2つの例では住宅ローンとIDECOを併用したパターンとしなかったパターンでどのくらいの差があったのかを考えてみました。

併用しなかった方は4万円多く、住宅ローン控除することができました。IDECOに掛けたことで所得税が減って、住宅ローン控除のメリットを消してしまいました。

もちろん例なので、計算は仮の額になっているため正しくはないのですが、所得が少ない場合は所得税も減るため、住宅ローン控除額が多い場合は控除できなくなるといったことが起こります。

所得税と住宅ローンの計算をしIDECO等の税金対策をする方がよいかもしれません。

住宅ローン控除のメリットを最大限活かせない場合

上記の例では、IDECOをしなくても住宅ローンのみで節税できるため、住宅ローン控除額が残ってしまいもったいないと思うかもしれません。

ですが、IDECOを掛けていて損しているというよりは、住宅ローン控除のメリットを最大限活かしきれていないといった方が正しいと思います。損はしていないと思います。

対策としては、もっと収入を増やして所得税を増やすと住宅ローン控除額も残らなくなります。そのくらいまで収入を増やしましょう!

住宅ローンの相談する場所は?

住宅ローンを使い住宅を購入する場合、ハウスメーカーによっては「限度まで借りた方がお得」、「今は金利が安いから大丈夫」なんてことを言うと聞いたことがありませんか?

住宅にお金を使ってもらいたい側からすると、そのようになってしまいますね。ただ本当にそうなのか中立的な立場の方に相談する方がしっかりとした回答が得られると思います。

最長35年支払い続ける住宅ローンは家だけでなく、ライフプランもしっかりと考えながら、どのくらいがベターなのかを知ってから使うのがよいと思います。僕も保険の見直しもしました。

ぜひ、住宅ローンを使う前にFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。

住宅ローンの制度や仕組みについては銀行でも教えてくれますが、どのくらいの住宅ローンを組むか、ライフプランまで考えて相談できるのはFP(ファイナンシャルプランナー)かと思います

住宅ローンについて無料相談

住宅ローン控除とIDECOを併用に関するまとめ

まとめ

所得税が少なく、住宅ローン控除額が多い場合は、住宅ローン控除額が最大限控除できるかを計算してみるのが良いと思います。

住宅ローン控除額が残ってしまうと、IDECOに掛けることで損してしまうと考えてしまうのですが、私の例で考えるとIDECOに掛けていることで、所得税が4万円程度の低くなり、さらに年間で23万を運用して利益がでているので、年間では5万以上は節税になっていると思います。

住宅ローン控除額が4万控除できないとしても、IDECOの運用益のことまで考えると、IDECOを掛けていた方が良いのかもしれません。(個人的な意見ですが)

節税を考えている方の参考になればと思います。