住宅ローンの審査に落ちる原因は?対処法を理解しておけば怖くない!

生活

住宅ローンの審査に通るかな?落ちる原因ってどんな理由か知りたい

今回はこのような疑問に答える内容となっています。

落ちる原因はあり、審査のポイントを理解しておくと住宅ローンの審査は通ります。

  1. 住宅ローン審査に落ちた6つの原因
  2. 住宅ローンの審査に落ちた時の対処法

この記事では、上の2点について詳しく解説していきます。

住宅ローンの審査に2度落ちている僕の体験も交えて説明していきます。

Contents

  1. 住宅ローン審査に落ちた6つの原因
    1. 信用情報に「異動」や「延滞」の履歴が残っていた
    2. 物件に担保価値がなかった
    3. 年収は高いが収入が不安定
    4. 団信の加入資格を満たさなかった
    5. 返済負担率が高い
    6. 転職してから1年経っていない
  2. 住宅ローンんの審査に落ちた時の対処法
    1. 他の銀行に申込む
    2. 信用情報を確認する
    3. 頭金を増額する
    4. フラット35に申込む
    5. ローンの組み方を変えてみる
  3. 住宅ローンの審査を簡単にする方法
    1. 住宅ローンの審査に落ち続けるリスク
    2. 住宅ローンの一括審査サービスを使うメリット
  4. まとめ

住宅ローン審査に落ちた6つの原因

住宅ローン審査に落ちる原因

住宅ローン審査に落ちる原因は大きく6つが考えられます。基本的に金融機関は、審査に落ちた理由を教えてくれないため、自分で理由を見つける必要があります。

原因がわからずに悶々としていてしまうかもしれませんが、一般的に6つの点が原因となっていると言われています。

POINT

  • 信用情報に「異動」や「延滞」の履歴が残っていた
  • 物件に担保価値がなかった
  • 年収は高いが収入が不安定
  • 団信の加入資格を満たさなかった
  • 返済負担率が高い
  • 転職してから1年経っていない

僕が住宅ローンの審査に落ちた時も、一つ該当していました。一つずつ解説していきます。

信用情報に「異動」や「延滞」の履歴が残っていた

過去にクレジットカードの支払いや、ローンの滞納などをしてしまい、信用情報にキズが付いていると住宅ローンの審査が通らないことがあります。特に信用情報に「異動」や「延滞」の履歴が残っていると、住宅ローンの審査が通らない可能性が高いです。

信用情報を確認するためには、以下の2つの機関で情報照会することができます。
CIC: https://www.cic.co.jp/mydata/index.html
JICC: https://www.jicc.co.jp/kaiji/

上記のいずれかで情報開示を依頼すると、自分の信用情報を閲覧することができます。クレジットカードやローンの支払い遅延などの情報は、5年以内のものが記録として残る仕組みです。そのため履歴が完全に削除されるまでは、住宅ローンの審査は避けた方がいいでしょう。

物件に担保価値がなかった

意外と見落とされがちなことが、購入した物件に担保価値がなく、審査が通らないことです。特に建築基準法や都市計画法に触れる違法建築の物件、中古物件で新耐震基準を満たしていない物件は注意しましょう。

金融機関は住宅ローンの融資を行う際に、借主の返済リスクに対応するため担保を設定します。多くの場合は購入した物件に担保を設定することが多いです。

もし借主の返済が滞った場合、物件に担保設定されていれば、金融機関側が物件を回収し競売にかけることで資金を回収することができます。そのため物件の担保価値以上の借入れを申込むと、審査に通らない可能性があります。



年収は高いが収入が不安定

住宅ローンの審査で収入面で見られるポイントが、年収の高さだけでなく、安定・継続した収入があることが重要です。たとえば会社員の人に比べ、自営業者やフリーランスの人は、収入面で不安定のため審査が通らない可能性が高くなります。

また年収が高くても注意が必要な場合があります。たとえば年収が1,000万円であっても、基本給としてもらえる金額が400万円で、残りはインセンティブ(歩合給)の場合は注意が必要です。

もし年収の一部にインセンティブ(歩合給)があると、金融機関は給与が変動すると見なします。そこで金融機関は源泉徴収票の直近3年分や、毎月の給与明細の2年分などの金額から平均値を出します。給与の大半がインセンティブ(歩合給)の場合は、過去の平均値から審査に通らなかった可能性が高いです。

団信の加入資格を満たさなかった

住宅ローンを組むと、金融機関は必ず団信(団体信用生命保険)に強制加入させます。団信は住宅ローンを組んで契約者が死亡した場合に、ローンの肩代わりをしてくれる生命保険ですが、基本的な仕組みは一般的な生命保険と変わりません。

そのため健康状態が思わしくなく、団信の加入資格を満たさなければ住宅ローンの審査が通らない可能性があります。たとえば1年以内に病気で手術をしたなど、審査に通らない可能性として考えられます。この場合は加入資格を満たすまで、審査を行うことを止めてみるのも1つの手段でしょう。

返済負担率が高い

返済負担率とは、年収に占める年間の返済額のことで、35%を超えると住宅ローンの審査に通らない可能性が高くなります。たとえば以下の二人について、どちらが住宅ローンの審査が通りやすいか見てみましょう。

Aさん Bさん
年収 400万円 550万円
年間返済額 120万円 220万円

年収が高いBさんの方が審査が通りやすいと思うかもしれませんが、返済負担率に注目するとAさんが30%、Bさんが40%となり、上記の場合はAさんの方が審査が通りやすくなります。つまり住宅ローンの審査は年収だけではなく、返済負担率に注目されるといえるでしょう。

また返済負担率は、住宅ローン以外の借入れも対象となります。たとえばクレジットカードのリボ払いの残高や携帯電話の端末代金の分割払い分なども対象となるため注意してください。住宅ローンの借入れ以外にも、他の借入れがないか再度確認してみるといいでしょう。



転職してから1年経っていない

転職をしてからの勤続年数が1年未満であると、住宅ローンの申込み基準を満たさず、審査が通らない可能性が高いです。なぜならば勤続年数が長い人ほど収入が安定し、離職率も低くなるため、金融機関も安心して融資が実行できるためです。

転職が当たり前となり、働き方が多様化している現在でも、勤続年数を重視する金融機関も多いため注意が必要でしょう。

住宅ローンんの審査に落ちた時の対処法

対策

住宅ローンの審査が落ちても、落ち込んだり慌てたりする必要はありません。まずは住宅ローンの審査が通らなった原因を見つけ、対処法を知ればマイホームを手にすることは可能です。具体的に住宅ローンの審査に落ちた場合の対処法を見ていきましょう。

他の銀行に申込む

1つや2つの金融機関で審査が通らなくても、諦めずに別の金融機関で審査を受けてみましょう。各金融機関によって審査基準が異なるため、いくつかあたるうちに審査が通る可能性もあります。

中には自行の口座を給与振込口座に指定するだけでも、審査が通りやすくなることもあります。金融機関にとっても、万が一の時でも回収できるためメリットも多いためです。まずはこのような対策について、金融機関の窓口の担当者に相談してみるといいでしょう。

信用情報を確認する

住宅ローンの審査に通らなかった場合、まずは信用情報を疑ってみる必要があります。そのため上記でお伝えした、信用情報機関で情報開示をしてみるといいでしょう。

ネットでも郵送でもどちらでも情報開示は可能のため、手軽に行うことができます。最近はキャッシュレス決済が広がり、自分では気づかない間に信用情報にキズが付いていることもあります。住宅ローンの審査を受ける際、信用情報の開示は必須の作業といってもいいでしょう。

頭金を増額する

物件価格に対して、いくらか頭金を入金すると審査が通りやすくなります。貸す側の金融機関としても、まとまった頭金が用意できることは、安心して融資が実行できる材料となるからです。

また頭金を入れることで、ローン金利が下がることがあります。たとえば物件価格の1割を頭金として入金するだけでも、ローン金利が0.5%も下がることもあるのです。住宅ローンは長期で利用していくため、金利が下がると返済負担を和らげることできるようになります。



フラット35に申込む

フラット35は全国300以上の金融機関が扱う、全期間固定金利型の住宅ローンです。住宅ローンの中でも審査基準が緩いといわれ、自営業者や個人事業主の人からの人気が高い特徴があります。

なぜフラット35の審査基準が緩いかというと、金融機関は窓口販売となるだけで、貸出は公的機関である住宅金融支援機構が行う仕組みだからです。もし貸し倒れが発生したとしても、金融機関は自分の損失とならず勧めやすいといえます。

また固定金利型のため審査基準がわかりやすく、団体信用生命保険の加入義務もないため、民間金融機関の住宅ローンよりも、ハードルが下がるといえるでしょう。

ローンの組み方を変えてみる

ローンの組み方を変えてみるだけでも、審査が通りやすくなることがあります。たとえば自分一人の名義にせず、奥さんと共同でローンを組む「夫婦ペアローン」や、名義は自分1人ですがですが奥さんを連帯保証人とする「連帯保証型ローン」で申込む手段があります。

これら二つは自分と奥さんの収入を合算できるため、借入可能額を増やせることが最大のメリットです。ただし夫婦ペアローンの場合は、もし旦那さんの方に万が一のことがあると、奥さんのローンは残るため注意が必要です。(連帯保証型は奥さんのローン返済義務はありません)

住宅ローンの審査を簡単にする方法

一括審査サービス

僕は住宅ローンの審査を4回受けました。そのうち2回落ち、精神的にしんどかったのを覚えています。

本当に家を建てることができるのだろうかと心配になりました。しかも安い金利の金融機関から借りたかったのに、希望の金融機関1番目と2番目に落ちました

審査に落ちると他にも大変なことがあります。もう少し解説します。

住宅ローンの審査に落ち続けるリスク

我が家は注文住宅で土地を探していて、希望の土地が見つかった時に住宅ローンの審査の申し込みをしたら、続けて落ちてしまったため、その間に他の人に先に土地の申し込みをされてしまいました。

本来、事前に住宅ローンの審査を通しておく方が良いですが、いざ家を建てると決めたら時間の流れが早く、建物の設計がある程度できていないと住宅ローンの審査に出せなかったりします。

僕のように、落ちると希望の土地を他の人に先に申し込まれたり、金利の低い金融機関に申し込みできないということになる可能性があります

住宅ローンの一括審査サービスを使うメリット

僕のように住宅ローンの審査を複数受ける場合、1社ずつ書類の準備をする必要があるため、意外と面倒です。

けれども住宅ローンの一括審査サービスであれば、金利が低い金融機関を探し、一括で審査することができます。

住宅ローンの審査は金利だけでなく、手数料や総支払額での比較も重要です。そのような比較も簡単にできるため利用してみることをおすすめします。

上記の記事内で詳しく説明しているので、ご覧になってみてください。

まとめ

まとめ

住宅ローンの審査に落ちても、金融機関はその理由を教えてくれないため、理由がわからず悶々とすることが多いです。そのためまずは、審査に落ちた理由を冷静になって考える必要があるでしょう。

住宅ローンの審査は一度や二度落ちることはよくあります。中には10個目でやっと審査が通ったという事例もあります。

ただし信用情報や借入可能額、借入れ後の返済については、専門的なことが多いためFPなどに相談してみるのもいいでしょう。最近は無料で相談できるFPもいるため、まずは気軽に相談してみるのはいかがでしょうか?

住宅ローンを組む前にしっかりと返済可能額や老後までに必要なお金について相談してみることをおすすめします。

ぜひ、無理のない家づくりをされてください。