家を建てる前にやっておきたい家計の見直しはファイナンシャルプランナーに相談
家を建てるとほとんどの場合、住宅ローンを組むことが一般的です。
住宅ローンは長期で契約するため、今後返済していけるのか不安になる方も多いことでしょう。
- 毎月の収支がギリギリで心配
- 子供が成長すると支出が増えそうで心配
- 老後の生活に不安
実はそのような不安は、日々の家計管理がしっかりできていれば、解消することができます。そこで今回は、家を建てる前にやっておきたい家計の見直しについてお伝えしていきます。
住宅購入は人生で最大の買い物
住宅はとても高額であり、人生の中で最も高い買い物となることでしょう。そのような高い買い物であるからこそ、しっかりと吟味しなければなりません。
特に大切なことは、住宅ローンを組んでからの生活についてです。住宅ローンを組むと長期で返済していくことになり、場合によってはこれまでの生活から家計を見直す必要が出てくるかもしれません。
また住宅ローンを返すだけではなく、子どもの教育費や老後の資金など貯めるために貯蓄も同時に進めていかなければなりません。
住宅ローンは組んで終わりではなく、ローンを組んでからの家計についてしっかり考えておくことが大切であるといえるでしょう。
住宅ローンを組むとどんな不安があるのか?
住宅ローンを組む際の不安には、以下のようなものがあります。
- 毎月の収支がギリギリで返済できないかもしれない
- 子どもが成長するにつれて支出も増え、貯金ができなくなってしまうのではないか
- 老後の不安もある中、住宅ローンを返済しながら老後資金を確保できるのか
長期間で契約することから、本当に返済していけるのか不安であるという声が多いようです。
また最近は「老後2,000万円不足問題」もあり、住宅ローンの返済だけではなく、同時に老後資金の貯蓄をしていきたいと考えている方も多くなってます。
実はこれら3つの不安は、家計を可視化して改善できれば解消していくことができます。まずは不安となっている原因を探るために、家計を見つめ直していきましょう。
毎月の収支がギリギリで返済できるか不安
家計の現状を把握するために、1カ月でもいいので家計簿をつけてみましょう。
住宅ローンを組む前から、毎月の収支がギリギリで返済できるのか不安になられる方はとても多いです。そのような不安は、現在の家計を把握していないことが原因です。
今ではスマホのアプリを活用し、無料で家計簿を利用することもできます。また手書きやExcelなど用いて、自分で家計簿を作ってみるのもいいでしょう。
そして家計簿をつける時のポイントは、なるべく全ての支出項目を洗い出すようにしましょう。その際クレジットカードの明細などをよく確認してみてください。
特に月額定額サービス(サブスクリプション)は、毎月の金額はそれほど大きくはありませんが、年間にすると数万円、10年・20年と年数を重ねれば何十万円という金額になります。
毎月の負担が軽い分、お金を使っている感覚はありませんが、年数を重ねるごとにとても大きな金額となることがわかります。利用していないまたは、利用しなくても困らないものは解約していきましょう。
その他にも無くても困らない支出や、別のモノやサービスに代えることができるものがあれば削減し、家計をスリムにしていきましょう。
なかなか貯金ができない
なかなか貯金ができない原因は、貯金の仕組みがないことが原因です。貯金の仕組み作りの基本は、貯金用の口座をしっかりと作ることであるといえます。
たとえば以下のように口座を分けてみましょう。
- 給与振込・生活費決済用口座
- 貯金用口座(長期)
- 貯金用口座(短期)
貯金用口座を2つに分けている理由は、老後などの長期的な貯金と、教育費やローンの繰上げ返済などに充てる貯金に分けて、管理をしやすくするためです。
貯金をしっかりできている人の多くは、このように貯金用口座と生活費決済用口座を分けています。
中には貯金用口座をさらに細かく分け、自動車購入資金や教育費、リフォーム資金など「目的別口座」にしている方もいらっしゃいます。
どのような形でもいいので、自分が管理しやすい方法で貯蓄する仕組みを作り上げていきましょう。
また銀行によっては、「定期自動積立」というサービスもあり、毎月決まった日に決まった金額を自動で積み立てしてくれます。このようにお金を使う前に貯蓄する、「先取り貯蓄」をしっかり実践していきましょう。
老後の不安
生命保険文化センターによると、老後生活に対する不安の有無のアンケートをとったところ、84.4%の人が不安感ありと回答しました。不安内容のトップは、「公的年金だけでは不十分である」という回答です。
老後の不安を解消していくためには、自助努力で貯蓄に励むしかありません。公的年金で頼れる部分はしっかり頼りますが、足らない部分については自分で貯蓄していく必要があります。
老後の準備は、住宅ローンを支払う現役時代から少しずつでいいので進めていきましょう。そのためには住宅ローンを組む前に、老後のための貯蓄も考えて、ローンの返済金額を決めましょう。
今ではつみたてNISAやiDeCoなどの制度が活用でき、投資信託で運用し少しでも高いリターンを求めることも容易になりました。
銀行預金だけではなく、資産運用も視野に入れながら貯蓄すれば、貯蓄率を高めることができます。家計をスリムにし、ローンも返済しながら少額からでもいいので、老後の準備を進めていきましょう。
今の家計で住宅ローンを組んでも大丈夫か?
今の家計で住宅ローンを組んでも大丈夫かを確認するためには、ライフプランシミュレーションを活用してみましょう。
ライフプランシミュレーションとは、10年後20年後にどのようなライフイベントがあり、お金がどれくらい必要かを可視化するためのツールです。
ライフプランシミュレーションを作成する
ライフプランシミュレーションは、Excelなどで自分で作成するのもいいですが、金融庁をはじめ、多くの金融機関のHPでも作成することができます。
出典: ソニー生命
ライフプランシミュレーションの作成の流れは以下の通りです。
- ライフイベントを洗い出す(金額は仮でいいので算出)
- 現在の貯蓄額を把握する
- 毎月の生活費を確認する
上記のような流れで作成することができます。ここで重要なことは、「③毎月の生活費を確認する」ことです。
しかし多くの方は自分が毎月いくらで生活しているのか、把握できていないことが多いです。そこで前述させて頂いた、家計簿を使って1カ月の生活費がいくらなのかを把握する必要があります。
またシミュレーションをすると良くわかるのですが、毎月の生活費を1万円削減できれば、将来の貯蓄額はもちろん、実現可能なライフイベントも増やすことができるようになります。
収入を増やすことも大事ですが、支出をスリムにしていくだけでも、将来の不安は大きく改善していくといえるでしょう。
それでも解決できなければ専門家に相談する
家計簿をつけ、ライフプランシミュレーションを実施しても解決策が見つからない場合は、お金のプロに相談してみましょう。
家計の見直しであれば、幅広い知識を持っているファイナンシャルプランナーに相談するのがいいです。
現状把握やライフプランシミュレーションの作成はもちろん、それらを踏まえて分析に基づいた解決策まで提示してくれます。
初めての相談であれば、無料で行ってくれるところもあるため、自分で解決できれなければ、気軽に相談してみるのもいいでしょう。
住宅ローンの無料相談について
相談すべきファイナンシャルプランナーを間違えない
先に書いた通り住宅ローンを組む時には、その時の収入だけでなく、その後にあるイベントなどをシミュレーションし計画を立てる必要があります。
もちろんご自分で計算し計画を立てることもできますが、やはり一度はプロのファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。不動産会社からの紹介されるファイナンシャルプランナーであれば、不動産を売るために正しくシミュレーションしてもらえないというリスクがあります。
相談するのであれば、必ず第三者のファイナンシャルプランナーに相談すべきです。
こちらからであれば、第三者のファイナンシャルプランナーに無料で相談することができ、しっかり計画を立てることができます。
中立的なファイナンシャルプランナーに無料相談する内容の記事
まとめ
今回は住宅ローンを組む時の不安に対して、どのような方法で解消できるかという点を説明してきました。
多くの方が予定よりも高い金額の不動産を購入しています。計画を立てずに住宅ローンを組むと苦しむのは自分たちです。しっかりとご自分のライフプランを考えて購入してください。