ツーバイフォー(2×4)のメリット・デメリット
日本で木造のお家を建てる場合、木造軸組工法かツーバイフォーのどちらかになるかと思います。
どちらが良いかは、その人が建てたい家や予算などで違ってくると思いますが、ツーバイフォーは安定感がありおすすめです。
今回はツーバイフォーに関するブログになります。
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ツーバイフォー工法(2×4)とは。特徴を紹介
「木造枠組壁構法」と言われています。木造軸組工法と似てますが、よく見ると2文字ほど違います。
木造軸組工法は柱で建物を支えるという方法に対して壁で建物を支える方法です。
壁が独立しているため、燃える速度が遅いため 耐火性能も高い。気密性・断熱性が高い。
一条工務店は有名ですよね。気密性が高いゆえにカビやダニなどが増殖すると言われていますが、実際はすごいカビが繁殖してしまったというような話は聞かないですが。
壁で建物を支えるため簡単に壁に穴を開けたりするということができないため間取りに制限がかかったり、自由度が低いという特徴があります。
日本では木造軸組工法が一般的なため、リフォームできるという業者が限られてくる。
とにかく強い。というイメージです。
ツーバイフォー工法(2×4)のメリット
- 工場で部材を加工し現場で組み立てをするため品質にばらつきがない。
- 耐火性に優れている。
- 火災保険の保険料が安い。
- 気密性・断熱性に優れている。
- 揺れが小さい。
- 工期が短い。
一つの部屋を壁、床、天井で囲っているため燃え広がるのを防ぐような作りになっているため耐火性に優れていますね。結果、火災保険が安くなっています。
気密性が高いので外の音や2階の音などの遮音に優れています。
また揺れが小さいのは大地震の結果など見ても、家具の転倒被害を見るとツーバイフォーは被害が少ないですね。
工期はすごく短く感じます。近所で建てていたツーバイフォーのお家は気付いたら外枠が完成していて、あっという間に完成していたイメージです。
ツーバイフォー工法(2×4)のデメリット
- 間取りの自由度が少ない。
- 耐力壁と呼ばれる壁で建物を支えるため壁を大きく抜いて大きな窓などがつけにくい。
間取りに制限があること。また耐力壁に対して大きく穴を開けて窓をつけることが難しい。それほど柔軟ではないということです。
ツーバイフォー工法(2×4)の壁の種類
- ツーバイフォー(2インチ×4インチ)
- ツーバイシックス(2インチ×6インチ)
- ツーバイエイト(2インチ×8インチ)
- ツーバイテン(2インチ×10インチ)
ツーバイフォーが38㎜×89㎜、ツーバイシックスが38㎜×140㎜となります。壁内が厚くなるため、断熱材を増やして断熱性能を上げたり、防音、遮音性に優れた家を建てることができます。
ツーバイフォー工法(2×4)の耐震性
熊本地震
2016年に起こった震度7の地震。1回目の震度7の2日後にもう1度震度7の地震が起きたが、ツーバイフォーの住宅に全壊、半壊はなし。一部損壊は3%という結果に。
東日本大震災
2011年に起こった地震の影響により、津波が発生し大きな被害があった。傾斜地の地滑りや液状化などの地盤の影響による被害が大きかったという結果に。
阪神・淡路大震災
1995年に起こった地震によるツーバイフォーの住宅の全壊、半壊はなし。家具等の破壊・転倒もRC造が70%。木造軸組工法が60%、ツーバイフォー工法は10%という結果に。
結果
大きい地震で多くの住宅が被害を受けた中でツーバイフォーの住宅は耐震性が高いという結果を残していることがわかります。
ただし木造軸組工法は古い住宅が多いため新しい住宅基準になった建物の耐震性はツーバイフォーの住宅と変わらないと言われています。
とちらにしても、しっかりと住宅基準にのっとって建てられているならある程度大きな地震にも耐えられることがわかりました。
ツーバイフォーについてのまとめ
ツーバイフォーに関しては増改築・リフォーム等の会社で知識がある人材が少ないので困難になると言われているのが最大のデメリットですが、特にそれ以外については、耐震・耐火など災害等にはかなり安定して強さを示していると思います。
最近の木造軸組工法はツーバイフォーと同等の耐震性などがありますが、総合的に見るとまだまだツーバイフォーの方が評価が高いように思います。
費用面では若干ツーバイフォーの方が高いように思いますが、希望の間取りなどで問題ないようでしたらツーバイフォーも検討してみてはいかがでしょうか。